LD プレーヤの内部調整

http://d.hatena.ne.jp/unibon/20030809 の続きの備忘録として。
CLD-909 の OEM の機種はそこそこ動くものの、画面にたまにビートノイズが出て気になる。ノイズの感じとしては画面の上半分あたりに横長の帯状のビートノイズが出る。幅は画面の高さの 1/10 程度。普段はあまり出ないのだが、スモークのシーンなどもやもやっとした淡い画面で目立つ。あと、ノイズの出る場所がディスクやディスク上の再生時の絶対時刻に依存していて、すなわちいつも同じ個所でノイズが出る。
過去に LD プレーヤをいじくった経験から言って、これは TILT 関係の調整がズレているためだと推測した。
フタを開けてみると、ピックアップにフラットケーブルつながっている基板上に、つぎのようなボリュームがある。

  • TRKG GAIN
  • TRKG BAL
  • TILT GAIN
  • TILT BAL

TRKG GAIN と TRKG BAL は、文字通りトラッキングの調整であり、CD と LD で兼用の調整項目らしい。LD だけで合わせると CD で合わないことがあるが、CD で合わせるとそのまま LD でも使えるらしい。
一方 TILT GAIN と TILT BAL は CD には無関係らしく LD 専用らしい。TILT の動きは、LD 再生時にプレーヤを傾けて見ると TILT 用のサーボが、うぃ〜んと動くのが聞こえる。ちなみに、あまり傾けすぎると、ものすごい音と共に停止する。でもディスクにキズは付かない(でも危険)。傾ける方向は2次元あるが、左右方向の傾きは関係なく、前後方向の傾きに関与するらしい。
TILT BAL はこの TILT のサーボの位相を調整するものかなと推測する。そこで今回は TILT BAL のボリュームをエイっと反時計方向に30度ほど回してみた。これで再生すると、少しマシになったがまだ出る。どうやら回しすぎたらしいので,10度ほど戻した。
今、この状態で使っているが、以前にくらべてかなり良くなった。ただ S/N はあまり良くないが、理論的にはこれが限界っぽい。デジタル画像(DVD 等)を見慣れてしまうとどうしても S/N に満足できなくなってしまうが。
しかし、分からないのが、ビートノイズがなぜ画面上部に出やすいのか、である。ディスクの読み取りの調整は、画面上の位置とは無関係なはずだと思うが。