かぶだいくんを松井証券対応にした

丸三証券の約定代金20万円以下や、岡三オンライン証券の約定代金10万円以下などの手数料無料が終わってしまい、残るは松井証券だけになってしまった。これもいつまで続くのかが分からない。
しかし、ここでやらねばやる機会を逃すと思い、いやいやながら松井証券用のドライバーを作った。
対象は、松井証券のケータイサイトで、DOCOMO 用として作ってあるものらしい。PC でも普通にアクセスできる。
見た目は、なんとなく岩井証券リテラ・クレア証券CSK製のやつと似ているようにも見えるのだが、それとは違うようだ。独自のものかな?
以下はサイトにアクセスしてみて気付いた点のメモ。

  • 画面遷移が非常にシンプル。
  • 画面遷移は form の method が GET であり、セッション管理は URL Rewriting でやっている。
  • タイムアウトは20分程度。
  • 多重ログインができる。
  • セッションは、会員IDと会員PWの入力要求画面が出た時点ですでに開始している(ログインしていなくてもすでにセッションは開始しているわけだ)。この画面の form の input type=hidden の箇所にセッションIDが入っている。だから、完全にセッションを破棄してやり直したいときは、その画面をリロードして、新しいセッションIDを要求しないといけない。(たとえばこの入力要求画面が出たまま放っておいて、20分経ってタイムアウトした後に submit しても、タイムアウトのエラーの画面が返ってくる。)
  • 訂正と取消の画面が共通なので、手操作でも使いやすいし、自動売買でも扱う画面の種類が少なくて済む。
  • 注文照会の一覧画面では約定値段が分からず、注文を1つずつ見ないと分からない。
  • 売買の最終確認で入力する暗証番号は、簡単注文機能を使うとログイン時に入力することもできるが、自動売買のときはそれ用の画面が1つ増えてしまうのでただめんどくさいだけだ。それなら売買の都度、暗証番号を入れるようにしたほうが簡単だ。(売買の暗証番号を入れるためだけの画面が1枚余計に出るわけではないので。)
  • 注文照会の画面とは別に約定照会の画面もあるが、この画面は注文IDを持っていないため、注文との紐付けができず、自動売買では使い道がないだろう。
  • 注文の状態が「受付済」(証券会社では受け付けたが取引所に届いているか不明)と「発注済」(取引所に届いたことが確定)に分かれている。このように細かく分けてあるのは松井証券とあともうわずかの証券会社しかない。他社はいっしょくたになっていて、注文が取引所に届いているのかが分からない。
  • しかし、板乗りはさほど速くないのかな?なまじ「受付済」と「発注済」の違いが見えるから、そう感じてしまうだけなのかな?
  • 訂正は、値段の訂正か指値・成行の変更しかなく、株数の訂正や執行条件の訂正がない。


unibon は今は自動制御に IE コンポーネントを使っているが、これだけシンプルなら自前で HTTP(HTTPS) を送受信するプログラムも作れそうな気がする。